便利な世の中にあって、出来ることが少なくなる

我ながら国語の問題に出てきそうなテーマだ。

さてさて、どういうことか。
これは
「便利な世の中」
と、
「出来ることが少なくなる」
という、
2つの現象に分けられる。

便利な世の中とは?

『今日はコンビニのお弁当を食べるのに割り箸を使いました。』

その名が表す通り、便利の象徴、コンビニ。
お弁当は24時間365日買える。
つまり、料理する必要が無くなる。
そして、料理出来なくなる。

どんな風に作られたか想像しないし、たとえ何か食材を手にしても新しい物など創造出来ない。 
割り箸は使うけど、木なんか切ったことない人が多い。

便利さは僕らからどんどん経験を奪い去る。
進化しているようで、全くもって退化している。

マニュアルもそう。
マニュアルを読むのにはもちろん想像力なんて必要なし。
お客様の状況などはお構いなし。

「ハンバーガー20個、持ち帰りで」と言っても
「店内でお召し上がりですか?」と、いつものように聞いてしまう店員さん。

怖いのは、マニュアルが間違っていた場合。
どうなってしまうのかね。

近いものに、ネットの口コミがある。
お店を探すときに出てくるサイトは利用する人も多いはず。
その口コミが嘘や、ヤラセ、悪意のある書き込みだったら?
お店の地図が間違っていたら?

そのまま、間違って、終わり。

経験の喪失。
想像力の欠如。

それにより、
他人の痛みが分からない人間を育て、良くわからない事件が多く発生する。

失いたくないものですな。